【 自然療法 】
現在の医療を2つに分類すると、ナチュロパシー(自然療法)と
アロパシー(対症療法)に部類され、
メディカルハーブはナチュロパシーに入る。
EUやイギリスでは、医師や自然療法師の人数が患者一人に対して3.5~5.5人と充実しており、「医療 = ナチュロパシー + アロパシー」 と考えられていて、治療の方法に選択肢があるが、日本には1.5人しかいないことに加えて、「医療 = アロパシー」でありナチュロパシーの選択支が存在しないのが現況である。
先進国では日本とアメリカだけが、医療にナチュロパシーを含まない。
ナチュロパシーを医療に含めている国では、アロパシーの医療費が高すぎることも発達の理由だと思われる。
WHOのガイドラインにも
初期治療にはナチュロバシー、それで治癒しなければアロパシーが勧められていると共に
どちらにも長所、短所があることが記されており、双方が完璧な治療ではないことが現実である。
アロパシーはその時の表に現れた症状を止めることには効果があるが、根本的な原因の改善をすることは難しい場合が多い。
【 メディカルハーブ 】
現在、日本の薬事法におけるハーブ製品は食品として承認されており、一般的ないわゆる健康食品として流通しているが、国際的には医薬品としての利用が一般的で、健康な方が疾病予防のために常用するものではなく、特定の疾病の治療目的で使用されるのが本来の姿である。そのため、植物のもつ力が医薬品と同等に使用できるぐらい確かなものであることが求められる。
植物由来の薬としてアスピリンが作られるようになって以来、少し前までの医療の目的は「感染症の克服」であったが、現在は「自律神経などの内分泌系の不調の克服」に変化してきている。メディカルハーブはそのような分野に効果を発揮するナチュロバシーである。
【種類別 ~ 人気のハーブ ~】
★エキナセア
・このハーブは短時間で免疫システムに作用し免疫力を強化する。
・その薬効の高さと安全性は世界中で一番利用されているハーブ。
・インフルエンザなどの予防の目的での摂取も可能。(連続して飲むのは1週間まで、
飲み続けると耐性ができて効かなくなる)
・小児や妊婦など最も安全性の高い天然の抗生剤と言われている。
・熱を下がりやすくする。
(ヒトは病原菌と戦う免疫細胞の力を活性化するために体温をあげる(発熱する)ので、エキナセアによって、免疫細胞の力が短期間で強化されれば、病原菌を食べる速度も速くなり熱も下がりやすくなる。)
・自己免疫疾患やキク科のアレルギーの人は使用しないように。
・熱が出そうな予兆を感じたら、気づいた時点と就寝前に飲む
・発熱をしている場合は2時間おきに飲む 翌朝も熱があったら医療機関へ行く。
★セントジョンズワート
・鎮痛、鎮静作用、がある。特に抗鬱にとても効果絶大と言われる。
・ホルモンのバランスを整えるので、更年期障害や生理不順、生理痛などにも効果がある。
・自律神経を治す医薬品はないのでセントジョンズワートで気分障害を緩和する。
・強い調整作用によって、ホルモン剤などの医薬品の効果を著しく低下させてしまいますので、医薬品との併用には注意が必要。
★ブラックコホシュ
女性のエストロゲンによく似た作用を多量に含んでおり、更年期障害や生理痛、PMSに使われ美容面においてもよく利用される女性のためのハーブです。代謝促進やコラーゲン増加や乳がん、子宮がん予防にも利用される。
(ホルモンの分泌は時期や量がいつも決まって分泌されるわけではなく、体調や外界の様子に対応できるようにその場その場で脳がコントロールする仕組みになっている。
そのため、脳の調子が狂ってくると、その分泌にも影響が現れる。
脳は血液中のホルモン量の濃度によって、その量が充分かどうか判断するため、医薬品の女性ホルモンであっても濃度が満たされてしまうと、自分の臓器に分泌する命令を出さなくなり、その結果臓器の本来の機能が萎縮するため、出来るだけ医薬品に頼らないほうがよい。一度医薬品の力を借りてしまうと、ナチュロパシーに切り替えることは難しい。
大豆イソフラボンなどに代表されるフィトエストロゲンは、血液中のホルモン濃度のセンサーにひっかからないため、臓器自体の力を損なわない。)
この勉強会でメディカルハーブの様々な種類や効果を知り知識を深めることができました。
ご受講してくださいました先生方誠にありがとうございました。
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メディカルハーブにご興味がございましたらこちらをご覧下さい。↓
http://www.aroma-labo.com/news/entry/20130304_577.html
2013/12/03 更新