ナチュラルハーモニー通信(2016夏号)
こんにちは。代表の宮田です。
いつもお世話になりありがとうございます!
わたしは5月から「セロトニンDojo(道場)」
というところに通い始めまして、
安心感や平常心をもたらす脳内物質セロトニンや、
幸せホルモンと呼ばれるオキシトシン、そして
呼吸法などについて勉強中です!
セロトニン道場を主催しているのは
東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂先生で、
坐禅とセロトニンとの関係などを
研究されてきた脳生理学者です。
大学を退職されてからストレスを
抱えている方のメンタルケアを目的として
道場をスタート。
不安症やパニック障害などに悩む方の
個人面談をして、改善に役立つ
アドバイスをされたり、メンタルヘルスの
理論や実践について学ぶトレーナーコースを
開催したりされています。
わたしはそのトレーナーコースに
通っているというわけです。
今回のテーマにした「親切」と関わりが深い
ホルモンは「オキシトシン」についての
ご紹介から始めさせてください。
< オキシトシンとは >
オキシトシンの語源はギリシャ語の
“quick birth”を意味し、つまりは
「時間のかからないお産」だそうです。
解剖生理学の本などに書いてある
オキシトシンの働きが、母乳を促進する、
子宮の収縮であることにもうなずけますね。
オキシトシンは発見されてから100年以上
経っているのですが、ずっと妊娠に関わる
ホルモンだと思われてきたそうです。
21世紀になって妊婦だけでなく、男性、こども、
老人などヒトとすべての哺乳類が自分で作って
分泌していることがわかりました。
さらに、最近ではいろいろな研究の結果、
オキシトシンには
「人への親近感、信頼感を高める」、
「ストレスを消し、幸福感をもたらす」
といった真に現代人に求められる効果が
あることも実証されています。
< オキシトシンリッチなライフスタイル >
オキシトシンを増やすための行動の一つは
「親切にすること」だと有田先生は言われています。
私たちの脳には「他者との共感」を司る場所があり、
目の前に困っている人がいるのを見ると
その共感する部分が働き、「なんとかしてあげたい」
という思いが自然に湧いてくる。
そしてそれを実行に移すと自分自身も
いい気分になり幸せを得られるわけですが、
その「いい気分」のもとになっているのが
「オキシトシン」です。
「情けは人の為ならず」ということわざが
ありますが、親切にすることは実は自分の為でも
あるという科学の裏付けに驚かされます。
~ 参考図書 ~
デイビッド・ハミルトン (著)
有田秀穂 (監修, 翻訳)
< マッサージもオキシトシンを増やす >
オキシトシンを増やす要因には
感覚刺激(心地よいタッチ)やマッサージも
挙げられています。
そして、嬉しいことに施術を受ける方も、
施す方もオキシトシンは増えるそうですよ。
エステティックや各種のトリートメントサロンの
ニーズが高まっているのは、ストレス社会の中で
幸福感を得たい!という社会背景を
物語っているのかもしれません。