こんにちは。ナチュラルハーモニー代表の宮田です。
いつも大変お世話になり有難うございます。
先日、川本治療院の川本正己先生が弊社の教室を
使用して「副腎のケア」などについての講座を
開催してくださいました。
副腎から分泌されるヒスタミンのこと、
活性酸素のことなど、なるほど~と思うことばかり
でしたが、中でもコレステロールについてのお話が
印象的でした。
わたしはこれまで、健康診断などで
コレステロール値が気になることもなく、
あまり興味がなかったのですが
コレステロールを作る肝臓のこと、ホルモンとの
関わりなどについてのお話を聞いたことで、
ストレスの多い現代人ならではの
コレステロール事情を理解することが
大切だと感じました。
ご存知のことも多いとは思いますが少しまとめて
みましたので、よろしければご一読ください。
< コレステロールとは >
コレステロールは人間の体に存在する脂質で
細胞膜・神経の鞘、各種のホルモン・胆汁酸を
作る材料となる体に必要な物質です。
脳の情報を体の各部に伝達するには
コレステロールが不可欠なため、
体内で最もコレステロールを必要とする臓器は
脳や神経だそうです。
(両方合わせると全体量の約1/3)
コレステロールは2割~3割を体外から食品として
取り入れ、7~8割は脂肪やタンパク質などから
肝臓などで合成されます。
食べ物から摂取する量より肝臓で自家合成する量が
圧倒的に多いので、その質や量は肝臓の働きが
肝(キモ)になる(笑)んですね。
< 現代人はコレステロールをいっぱい使う?! >
現代人は体の疲れより、脳の疲れを貯めています。
日々頭の中に考えを巡らせ、他人と自分を
較べながら脳をフル活動させていますから、
脳でのコレステロールの必要量もアップします。
また、ストレスに対抗するために副腎でも
ホルモンを作らなければならない私たち・・・。
ホルモンが作られるための材料はコレステロール
ですから、体内のあちこちでコレステロールの需要が
拡大しているのです。
< 受け取り拒否も有るとは、厳しいなぁ >
四六時中「コレステロールを作って!」
という命令を出されています。
そして一生懸命コレステロールを作りますが、
やがて疲労し合成するコレステロールの質が
低下します。
そんな質の悪いコレステロールは、脳細胞や
副腎で使えるレベルに達しないため、何と、、
受け取りを拒否されてしまうことがも・・・
その結果、行き場を失って血液中に浮遊し
血中コレステロール値を上げます。
このような営みを知ると、
「血中コレステロール値が高い」
ことと
「臓器や細胞で必要とされているコレステロールが充分」
であることは
全く別ものであることがわかります。
血中コレステロール値が高いのは、
質の良いものが充分足りているわけではなく、
逆に肝臓が疲労している可能性もあるのですね。
血中コレステロールを下げようと
卵、エビ、イクラ、バターなどの
コレステロールの多く含まれる食べ物を控えると、
食品で補える量が減り、さらに肝臓への負担も増し、
逆に質の良いコレステロールの合成が
遠のいてしまいます(^_^;)
肝臓で合成するコレステロールのために
効率的な栄養素は一番に脂質、その次が
タンパク質です。
糖質(炭水化物)からの合成も可能ですが
肝臓への負担が大きく効率が悪いため、
「質の良い脂質」の摂取がポイントになりますね!
< 摂取量の上限は撤廃 >
厚生労働省は2015年4月改訂の
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、
これまで成人は男750ミリグラム
女600ミリグラムを上限としていた
食事からのコレステロールの目標量を撤廃しました。
世界各国でも日本でもコレステロールを
悪者扱いする考えは見直されつつあるようです。
ただ、コレステロールを含む食品は
動物性タンパク質や脂溶性ビタミンなどを
含む物も多いのでカロリーオーバーに
ならないようにすることや、
脂質異常症による動脈硬化へのリスクには
留意が必要です。
< お坊さんのようには暮らせない。だから・・・。 >
極めることができるならば余分なホルモンを
作る必要がなくなり、原料のコレステロールの
需要も減りますが、普通の現代人はなかなか
そんな生活は出来ません。
私自身、ストレス対策に必要な副腎ホルモン、
心と体に深く影響を及ぼす、女性ホルモンの材料に
困らないためにも、コレステロールが自分にとって
不可欠な栄養素だとわかりました!
コレステロールの量や質を低下させないために、
脂質やタンパク質を適度にとり、できるだけ
肝臓を疲労させない生活習慣を
心がけたいと思います( ✿˘︶˘✿ ).。.:* ♬*゜
< 参考情報 >
川本先生のHPやブログには数々の情報が掲載されています。
私にとってその内容はとても勉強になっています。ご興味がありましたらぜひ。