ナチュラルハーモニー通信(2017年冬号)
こんにちは。いつもお世話になります。
ナチュラルハーモニー代表の宮田です。
あっという間に師走を迎え、ご愛顧への感謝を皆様に
お伝えすると共に、新たな年も変わらずお付き合い
頂けますよう、心よりお願いを申し上げます。
今年もお引き立てくださり、誠に
有難うございました。
今回は化粧品成分のことをテーマに
綴らせていただきます。
皆さんご存知の通り、2001年4月1日に薬事法が
改正される前までは、ごくまれにアレルギーを起こす
可能性がある特定の成分(香料を含む103種類を指し
「表示指定成分」という)だけを表示することが
義務づけられていました。
改訂後は注意を要する成分に目を向けるのではなく、
使っている材料の全てを表示する
「全成分表示」に変わり、消費者に、
より多くの情報が伝えられるように
なったのは良いことですが、実際には見たこともない
化学成分が、いっぱい並べて記載されていても
ほとんど外国語と同じ(^_^;)、、、
この詳細情報を自分が商品を購入する際の選択に
役立てている人は残念ながら
ほとんどいないように思います。
化粧品メーカーさん側では、化粧箱や
商品に多くの全成分を書かなくては
いけませんので、限られたスペースに
どんな書き方をするかについてや
少ないながらも、成分をしっかり
見ている人への印象が少しでも良くなるように
法令の許す範囲で、色々な工夫を
しているようです。
化学の用語ばっかりで難しく感じる
全成分表示ですが、下のようなルールに
基づいて記載されています。
1.すべての配合成分を記載する
2.配合量が多い順に記載する
3.配合量が1%以下の成分は、記載順序は自由である
4.着色剤は配合量にかかわらず末尾にまとめて記載する
また、化粧品製造の材料設計は千差万別ではなく、
基本の骨組みはある程度決まっていて
その基本構造の中で、各社が材料の選別や
アレンジすることで特徴を生み出しているようです。
その事を知って、わたしは少し気が楽になり
記号のように見えたものが少しだけ
親しみやすくなりました (^O^)
化粧品は「水溶成分」、「油溶成分」、
「界面活性剤」の3つの成分が土台になっています。
水溶成分・・・水やエタノール、水を逃がさないようにするBG、グリセリンなどの保湿材などです。
油溶成分・・・ミネラルオイル、ミツロウや植物油など。
界面活性剤・・・水と油の仲を取り持つ成分です。
どのアイテムにも必ずこの3つのペース成分が
使われるのではなく、
化粧水 ⇒ おもに水溶性成分だけ、
石鹸 ⇒ 界面活性剤のみ
クリームや乳液 ⇒ 3つのベースすべての混合
など、その骨組みは 下記のように異なります。
この骨組みからすると、基礎化粧品と
メイクアップ用品は親戚関係のような
ものなのですね(#^.^#)
上記のような構造で化粧品の土台が作られ、そこに、
安定化成分 ・・・ 防腐や酸化防止など製品の品質向上や安定のために配合される成分
機能性成分 ・・・ 化粧品の様々な機能を付け加え、特徴になる美容成分となる成分
その他成分 ・・・ 香料や着色剤など
が加わることで、たとえば、美白、抗炎症、
アンチエイジングなど、色々な機能がプラスされ
各化粧品の個性が生まれます。
物づくりへのこだわりを持ち、勤勉で
几帳面な国民性のため、日本製の化粧品は海外でも
大変人気が高いのは皆さんがご存知の通りです。
化粧品に対する日本の消費者の目は世界一
厳しいそうです。
そういった環境だからこそ国内の
化粧品会社の品質管理や製品開発の質の高さも
世界でトップレベルになったのでしょう。
基本的な知識を身につけて全成分表示の内容を
読み解けるようになったら、メーカーの使用成分や
製造過程の工夫などを想像できるようになり、
また違った観点で商品の素晴らしさを
感じることができそうです!
化粧品成分についての書籍は色々あると思いますが、
「久光一誠さん」の本は公の立場でとても
わかりやすく書いてありました!
ご興味のある方のご参考までに ☆.。.:*・