ハーブの香り、そしてこの上ない安心感に包まれる新体験
丸くて可愛らしい形のハーブボール。
コットンの布の中に10種類前後のハーブが包まれています。
使い方は、蒸してアツアツにしてちょっとずつ動かしながら身体に当てていきます。
大きなお灸みたいなものですよ。
ハーブボールの温め方や使い方のコツなどの詳細を書きました。
長文ですが、ぜひご覧ください。
目 次
ハーブボールはこんな時におすすめ
★身体を内側から温めて元気づけたい
★肩・首がコチコチに
★生理前でお腹が痛くなりそう・・・。生理中。
★赤ちゃんを待っている方
★リラックスしたい
★フェイスラインをすっきりさせたい
◆お家で楽しむハーブボール
何も予定を入れていないマッタリできるお休みの日。
そんな日はハーブボールでセルフケアをしたり、ご家族やパートナーと一緒に楽しむのにもってこいです。
「温かさ」による安心感
「香り」を感じる深い呼吸
「シンプルな繰り返しの動作」の中にある気づき
などを思い切り味わってくださいね。
ハーブボールの歴史
ハーブボールはタイの伝統療法の一つで「ユーファイ」(火をあてるという意味)と呼ばれる施術の一つです。
身体を温め、気の流れ(プラナ)を良くして、不調の予防をするために古くから親しまれてきました。
ハーブボールは日本でも2005年頃以降から少しずつ普及し始め、
・筋肉の疲れを和らげる
・自立神経(ストレス)のケア
・赤ちゃんを待っていらっしゃる方の温活
などに活用されています。
ハーブボールの温め方
◆用意するもの
・ハーブボール1~2個
・キッチンボウル(ガラスがおすすめ、
ハーブボールが入る大きさ)
・電子レンジや蒸し器
・小さなタオルか手ぬぐい
※持ち手に巻いて使うので、色がついても構わないもの
◆準備
ハーブボールを温める準備と全体をバランスよく温めるコツをご紹介します。
1.中身を外から触って確認
ハーブボールを横に倒し、自分の体重をかけて転がします。
中身のハーブの密度を均一にすると同時に中身に大きな異物などがないかを確認します。
2.水分を含ませる
キッチンボウルにお水かお湯を入れて、ハーブボールを浸し、中身のハーブ全体にしっかりと水分をしみこませる。
指でぎゅっつ、ぎゅっつとしっかり押してハーブボールの中心の方まで水分を行き渡らせる。
そうすると、ハーブが水分を含みズシッと重い感じになります。
3.水分の調整
ハーブボールから水分がぼたぼた落ちてこない程度に軽く絞って余分な水分を無くす。
(水分が多すぎると、温めた時に熱湯になり、火傷の原因になるといけないので。)
絞った液は、手浴・足浴などに使えます!
捨てないでとっておいてね(^-^)
1.電子レンジを使う
ハーブボールがアツアツになるまでの電子レンジの目安は4~5分です。
水分量や電子レンジの強さによって異なりますので調節してください。
最初の1,2回は表面の部分しか温かくならずすぐに冷めてしまいますが、繰り返し温めると中の方もしっかり熱くなってきて冷めにくくなります。
2.蒸し器を使う(プロっぽい)
サロンでハーブボールの施術をしているプロの先生方は、ハーブボールを2つ使って蒸し器で温めています。
15分ぐらい蒸し器で温めたハーブボールは蒸気を含むため、しっかり温まり冷めにくいです。
使っているハーブボールの熱が冷めてきたなと感じたら、もう一つのアツアツのハーブボールと交換する。
お客様にハーブボールの温かさを連続的に伝えるための工夫です。
流石はプロフェッショナル!
そのこだわりと心遣いが嬉しいですね。
ハーブボールの使い方
この上なくシンプルな形のハーブボール。
使い方もとっても簡単!
「当てる」か「転がす」かのどちらかです。
1. スタンププレス(当てる)
持ち手を上にして、スタンプを押すようにハーブボールを押し当てる。
温度が高いときはポンポンと短く、少し温度が下がってきたら、じんわりとゆっくり。
2. スイングプレス(転がす)
ハーブボールの持ち手を掴んで、ボールを転がしながら、ほんの少しずつ一定の方向に進む。
ボールの弧を活用した長いストロークなのでスタンププレスより、ハーブボールが皮膚に当たる面積が広くなります。
※蒸し器で温める場合はとくに、アッツあつになるので、持ち手に小さなタオルか手ぬぐいを巻いて使ってください。
(動画)ハーブボールの当て方【お腹のセルフケア】
◆直接当てる?それとも服の上から?
ハーブボールは皮膚に直接当てても、Tシャツなどの衣類の上から当ててもOKです。
どちらも一長一短があるのでお好みで・・・
1.直接当てる場合
・熱や温かさを感じやすい。
・ハーブによるスキンケアが出来る。
・ハーブの色素(例えばウコンの黄色)が皮膚につくことがある。
(しばらくすれば取れます)
・皮膚が露出するので、寒い季節は少し不便
2.服の上からあてる場合
・綿の衣類がおすすめです。(ツルツルした服だとすべってやりにくい)
・ハーブの色がついてもわからないような濃い色の衣類の上に当ててください。
◆どこに当てればいいの?
セルフケアの場合は頭皮、顔、首、お腹、太もも、お尻、腰などに使うとハーブボールの醍醐味が十分に味わえます。
脇やひじの内側、手首、足の付け根や膝など関節にハーブボールを挟んでもとても心地良いです。
ペアで使う場合は、身体の背面も押しっこできますね。
ハーブボールの熱を身体にしっかり伝えるコツは少しずつ場所を移動して温める部位を重複させながら進むこと。
あちち!とか、気持ちいい、冷めてたなぁ・・・など、熱の具合を感じながら、短く当てたりじんわり当てたりして工夫するのが面白いですよ。
ハーブボールの中身
タイの伝統療法ではその人その人にあった、ハーブを選びオリジナルのブレンドをしていたそうです。
しかも、庭などに生えているハーブを使って!昔はそれだけ、ハーブが身近だったんですね。
ここで紹介しているハーブボールの中身はもちろんドライハーブです。
長い経験の中で見つけ出された正統派の万能ブレンドが採用されています。
例えば、私のお気に入りのオーガニックのハーブボールには、タイのチェンライ県の畑で無農薬で大切に育てられたウコン、しょうが、レモングラス、こぶみかんの葉や皮、タマリンドの葉、アカシアの葉などなど11種類のハーブが包まれています。
チェンライ県はタイ国最北端の山岳部に位置し荒地の多い土地では充分な収入もなく、また生活環境も整備されていないことからこれまで地元の人々は貧困を余技無くされてきました。
そんな中、1996年からタイ王室の土地を山岳部農民の方が有効に活用できるように支援する活動がスタートしたことによりハーブボールなどの製品づくりがスタート!
地元の産物と知識を活かし、収入源を確保できるようになりました。
タイ王国の恩恵により提供されたチェンライ県の土地の広さは4000ライ!(東京ドーム約140個分)
丁寧な手作業によるハーブの収穫、裁断、乾燥、そして布包装の工程を経て作られたハーブボール。
植物の力がぎっしり詰まっています。
価格は2つで1.800円(税別)です。
◆お家でハーブボールを使ってみたい方は
ハーブボールは繰り返し使えるの?
使ったハーブボールは、温度が下がった後、ジップロックなどに入れて冷蔵庫に保管すれば10日~2週間を目安に繰り返し使えます。
1回の使用時間や頻度にもよりますので香りが弱くなったかな?などの変化をみながらいつまで使えるかを判断してくださいね。
お母さんのお腹の中にいるような安心感
わたしは個人的にお腹や太ももをハーブボールで温めるのが特に好きです。
ウエストなどは後ろから前にハーブボールを転がすと、ラインがすっきりしますよ。
あと、フェイスラインや耳そして首。
ハーブボールを使うと何だかほっとして「まぁいいか~~」という気持ちになれます。
温かいお風呂に入って、ほっとしながら不機嫌になることが出来ないように人は温かさを感じると、心が楽になります。
私たちは命を授かってから、産まれるまでの間お母さんの子宮の中で、温かさと安心感に包まれてのんびりと過ごします。
ハーブボールを使うたびにその時の記憶が無意識に蘇っているのかなぁ~~
皆さんもそんな体験をしてみませんか?
ハーブボールが皆様の健やかな心と身体のためのケアに役立ちましたらとても嬉しいです。
自然療法と内面美容の専門家
ナチュラルハーモニー 宮田靖子